ついにiPSで新しい分野への応用に成功!!意外と無関係ではない恐ろしい眼の病気とは? [健康]
スポンサードリンク
今日のYahooニュースでもTopicsになっていた大阪大学西田教授の『iPSから角膜細胞、阪大など作製成功 臨床研究へ前進』という記事
同じ専門分野で働いている者として、非常に喜ばしいですね!!
もちろん、まだまだ課題も山積みなのですが、素直に凄いと思います。
でも、角膜細胞って?って思う人もいると思うので、説明しますね。
そもそも角膜というのは・・・
いわゆる黒目の部分を指します。実際には透明な組織です。
角膜をスライスした図ですけど、今回はiPSからこの角膜上皮細胞を作ることが成功した、ということです。
そもそも角膜の周囲(黒眼と白眼の境目)には輪部(りんぶ)と言われる角膜上皮細胞を作る工場のような細胞があるのですが、その部分が壊れてしまうと、黒眼が真っ白になってしまいます。
これはアルカリ性の薬品が眼に入って、輪部の細胞が壊れてしまった患者さんの眼です。
それに色々な治療をすると・・・・
このように綺麗な状態にまで治りました。
このような技術に応用できる可能性があるのが、今回のiPSの研究成果です。
まとめると・・・
『iPSから角膜細胞』とは
角膜の黒眼の部分のさらに、表面のバリア機能を果たす薄い膜のこと
輪部という黒眼と白眼の境目で本来は作られる。
輪部機能不全(細胞が作られなくなると)傷が治らず眼に孔があいたり、黒眼が濁ったりする。
今回の技術で治療できる可能性がさらに大きくなった。
意外と自分達にもそうなる可能性は潜んでいる。
では、どんな病気になるとこのような危険性があるのでしょうか?実は、意外と知らない怖い話があります。スポンサードリンク
その病気を羅列すると・・・
Stevens-Johnson症候群
化学外傷(アルカリなどの薬品)
熱傷(眼のヤケド)
眼類天疱瘡
薬剤性偽眼類天疱瘡
なんかが有名です。特に聞き慣れず、心配なのが危険なのが、Stevens-Johnson症候群です。なぜならば、これは簡単に言うと『ひどい薬のアレルギーで起こる可能性がある』からです。つまり、薬を飲んだら誰でも起こる可能性がある、ということです。
この病気の特徴は・・・
市販の風邪薬や鎮痛剤で起こりやすい
発症すると発熱を伴って、重篤・急性の皮膚粘膜に炎症や発赤を起こす
緊急で対応しないと死ぬこともある
眼に関しても、緊急で処置をしないと失明する可能性が高い
と言うことです。普段、安易に使っている風邪薬や鎮痛剤で起こすとなると、注意が必要です。
もちろん、発症にはある種の遺伝子が関与している、という報告もあるのですが、今はまだきちんとわかっていません。
ですので、大事なのは『薬を無闇に飲まない』ということと、『飲んで具合が悪い時は、すぐに病院を受診する』ということですね。特に、『発熱』と『皮膚粘膜の異常』には注意が必要です。
スポンサードリンク
コメント 0